拍手ログ等を収納しております。別リンクでない小説は、名前変換はありません。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「……くん、紡君!」
『はい?』
名前も知らない、多分先輩だろう女の子に呼び止められる紡。
卒業証書が入った筒を肩に乗せ、女の子の方に振り向く。
「第二ボタン下さい!」
女の子に囲まれ、周りの野郎どもに冷やかされている紡。
『すいません、ボタン、もう無いんです』
「えー?!」
ブレザー、セーラー、私服。
様々な他校女子の悲鳴が上がる。
「はーい、紡君のブレザーボタン五個はこっちで販売してまーすっ!!」
紡に卒業証書を持たせたままの先輩が、紡のボタンを一個二千円で売っている。
売り上げ金はバスケ部の送別会費用に充てられる仕組みだ。
紡の他にもモテる奴らのボタンは売買されてて、代々の伝統行事になっているらしいけど。
もちろん俺やそいつらには先輩のお古のブレザーが支給されるわけ。
でなきゃ明日からボタン無しだからな。
けど、一人分で二千×五=一万円はぼったくりじゃねーのか。
「第二ボタンは五千円!!」
二千×四=一万三千円。
高い、高すぎる。
そして買うな、女子高生。
『……東、行こう』
『どこに』
『部室』
卒業式という告白ラッシュシーズンのせいで、紡はかなり疲れているらしい。
自分の卒業式でもないのに、どうして俺らは苦労するんだろう。
『はい?』
名前も知らない、多分先輩だろう女の子に呼び止められる紡。
卒業証書が入った筒を肩に乗せ、女の子の方に振り向く。
「第二ボタン下さい!」
女の子に囲まれ、周りの野郎どもに冷やかされている紡。
『すいません、ボタン、もう無いんです』
「えー?!」
ブレザー、セーラー、私服。
様々な他校女子の悲鳴が上がる。
「はーい、紡君のブレザーボタン五個はこっちで販売してまーすっ!!」
紡に卒業証書を持たせたままの先輩が、紡のボタンを一個二千円で売っている。
売り上げ金はバスケ部の送別会費用に充てられる仕組みだ。
紡の他にもモテる奴らのボタンは売買されてて、代々の伝統行事になっているらしいけど。
もちろん俺やそいつらには先輩のお古のブレザーが支給されるわけ。
でなきゃ明日からボタン無しだからな。
けど、一人分で二千×五=一万円はぼったくりじゃねーのか。
「第二ボタンは五千円!!」
二千×四=一万三千円。
高い、高すぎる。
そして買うな、女子高生。
『……東、行こう』
『どこに』
『部室』
卒業式という告白ラッシュシーズンのせいで、紡はかなり疲れているらしい。
自分の卒業式でもないのに、どうして俺らは苦労するんだろう。
PR
この記事にコメントする