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『彩瀬、帰ろか!』
『あ、うん』
バッシュをロッカーに仕舞っていると、一足先に片付けを済ませた茱璃が俺を呼ぶ。
『お疲れ様でした』
「おー、お疲れ」
「お疲れ様でした、先輩!」
『お疲れ様』
『お前ってマジで律儀やなぁ』
『茱璃とはちゃうからな』
そう、俺と茱璃とは全然違う。
服の趣味や、音楽の趣味、得意科目と不得意科目。
そして、今好きな相手だって、絶対違うに決まってる。
俺の好きなのは、お前。
お前が好きなのは、女の子。
不毛な恋を隠せないほど、俺は不器用じゃない。
だから今までやってこれたんだ。
『彩瀬は好きな人居らんの?』
『居るけど?めっちゃバスケの上手い、お前が絶対に知らんヤツ』
『なんて名前なん?』
『名前言うたってきっとわからんわ』
永遠に知られなくて良い。
別にこのポジションが嫌な訳じゃないから。
だから。
『ふーん……気になるなぁ、お前の好きな奴』
そんな真剣な顔で、声で、そんな台詞を言うなよ。
期待させられるのは嫌なんだから。
『あ、うん』
バッシュをロッカーに仕舞っていると、一足先に片付けを済ませた茱璃が俺を呼ぶ。
『お疲れ様でした』
「おー、お疲れ」
「お疲れ様でした、先輩!」
『お疲れ様』
『お前ってマジで律儀やなぁ』
『茱璃とはちゃうからな』
そう、俺と茱璃とは全然違う。
服の趣味や、音楽の趣味、得意科目と不得意科目。
そして、今好きな相手だって、絶対違うに決まってる。
俺の好きなのは、お前。
お前が好きなのは、女の子。
不毛な恋を隠せないほど、俺は不器用じゃない。
だから今までやってこれたんだ。
『彩瀬は好きな人居らんの?』
『居るけど?めっちゃバスケの上手い、お前が絶対に知らんヤツ』
『なんて名前なん?』
『名前言うたってきっとわからんわ』
永遠に知られなくて良い。
別にこのポジションが嫌な訳じゃないから。
だから。
『ふーん……気になるなぁ、お前の好きな奴』
そんな真剣な顔で、声で、そんな台詞を言うなよ。
期待させられるのは嫌なんだから。
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