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キャラ紹介
*春木 氷魚*
全国区で野球の名門、鷲羽山高校3年で正捕手。
*夏木 簓*
鷲羽山高校3年生投手。氷魚とは幼なじみ。
*氷魚と簓は横手二中出身で、瑞垣達の1つ上の先輩。
*2年生メンバーは横手二中の瑞垣達と海音寺が居る。
*1年生には城野、萩、高槻、野々村。
*鷲羽山の監督は巧や豪をスカウトする気満々。
あんま説明になっていない補足でごめんなさい。
*春木 氷魚*
全国区で野球の名門、鷲羽山高校3年で正捕手。
*夏木 簓*
鷲羽山高校3年生投手。氷魚とは幼なじみ。
*氷魚と簓は横手二中出身で、瑞垣達の1つ上の先輩。
*2年生メンバーは横手二中の瑞垣達と海音寺が居る。
*1年生には城野、萩、高槻、野々村。
*鷲羽山の監督は巧や豪をスカウトする気満々。
あんま説明になっていない補足でごめんなさい。
「さっちゃん、肩冷やしたらおえんで」
「氷魚、サンキュ」
アルプススタンドから見下ろすグラウンド。
白いボール、白いユニフォームが黒い土で汚れる。
衣服を汚すのはいけないことなのに、スポーツをして汗を流し泥にまみれる姿はどうしてこんなにも輝いて見えるのか。
「この試合で勝った方と当たるんだよな?」
「そうじゃ。なんやスピードより制球力重視のタイプやな」
初戦を危なげなく制した鷲羽山。
対戦校は、涙をこらえながら土をスパイクの袋に詰めて持って帰っていった。
一つ勝ち上がる度に、全体の半数が負けて消えていく。
自分が勝てば、向こうが負けて。
それがスポーツの醍醐味で、切なくて、それでも夢中になってしまう理由。
「最後の夏じゃな」
「そうだな。俺らには春夏連覇も通算10回目の優勝も懸かっとるし」
「……緊張する?」
「全然、言いたいけどちょっとだけする……でも負けられねぇからな」
「おミズ、おウミ、高槻、ノノ……可愛い後輩のためにも勝たなおえんな」
瑞垣、門脇、唐木、……横手二中時代の怪物と呼ばれた後輩達。
海音寺、高槻、野々村……昔は敵だった、新田東中のメンバー。
来年は原田や永倉、吉貞たちだって入ってくるかもしれない。
後輩のためだけに勝利を目指しているわけではないけれど。
『春木先輩、頑張って下さい。俺らスタンドで応援頑張りますから』
「あの城野にあんな可愛いこと言われたら頑張るしかねぇだろ」
「城野が可愛いんはひーちゃんの前だけじゃろ」
「ん?簓君焼き餅ですか」
「知らん……あ、」
「満塁ホームラン、やな」
弧を描いて飛んでいく白球。
歓喜と、悲嘆と、興奮と、絶望。
喧噪の中に、自分たちは加われない。
「7回終わったら帰るか。ピッチャーのモーションも盗めただろ」
「だな。俺キャッチボールしたい」
「はいはい。さっちゃん帰りましょ」
二度とは来ない夏。
1年だけのチームメイトになる後輩たちが、スタンドで声を張り上げる。
勝つトコまで勝ち進んだ先に見えるのはなんなのだろうか。
それを確かめるために、キミと、光の向こうへと。
「氷魚、サンキュ」
アルプススタンドから見下ろすグラウンド。
白いボール、白いユニフォームが黒い土で汚れる。
衣服を汚すのはいけないことなのに、スポーツをして汗を流し泥にまみれる姿はどうしてこんなにも輝いて見えるのか。
「この試合で勝った方と当たるんだよな?」
「そうじゃ。なんやスピードより制球力重視のタイプやな」
初戦を危なげなく制した鷲羽山。
対戦校は、涙をこらえながら土をスパイクの袋に詰めて持って帰っていった。
一つ勝ち上がる度に、全体の半数が負けて消えていく。
自分が勝てば、向こうが負けて。
それがスポーツの醍醐味で、切なくて、それでも夢中になってしまう理由。
「最後の夏じゃな」
「そうだな。俺らには春夏連覇も通算10回目の優勝も懸かっとるし」
「……緊張する?」
「全然、言いたいけどちょっとだけする……でも負けられねぇからな」
「おミズ、おウミ、高槻、ノノ……可愛い後輩のためにも勝たなおえんな」
瑞垣、門脇、唐木、……横手二中時代の怪物と呼ばれた後輩達。
海音寺、高槻、野々村……昔は敵だった、新田東中のメンバー。
来年は原田や永倉、吉貞たちだって入ってくるかもしれない。
後輩のためだけに勝利を目指しているわけではないけれど。
『春木先輩、頑張って下さい。俺らスタンドで応援頑張りますから』
「あの城野にあんな可愛いこと言われたら頑張るしかねぇだろ」
「城野が可愛いんはひーちゃんの前だけじゃろ」
「ん?簓君焼き餅ですか」
「知らん……あ、」
「満塁ホームラン、やな」
弧を描いて飛んでいく白球。
歓喜と、悲嘆と、興奮と、絶望。
喧噪の中に、自分たちは加われない。
「7回終わったら帰るか。ピッチャーのモーションも盗めただろ」
「だな。俺キャッチボールしたい」
「はいはい。さっちゃん帰りましょ」
二度とは来ない夏。
1年だけのチームメイトになる後輩たちが、スタンドで声を張り上げる。
勝つトコまで勝ち進んだ先に見えるのはなんなのだろうか。
それを確かめるために、キミと、光の向こうへと。
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