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拍手で「あまつき読みたいです」との有り難いお声がありましたので。
もしあまつきに飛んじゃったらこんな感じで話が進みます、とネタバレのような小話書いてみました。
黒鳶さんと紅ちゃんが好きです~。
そして喋り方が判らない!
もしあまつきに飛んじゃったらこんな感じで話が進みます、とネタバレのような小話書いてみました。
黒鳶さんと紅ちゃんが好きです~。
そして喋り方が判らない!
「クロさん」
「へい、なんです?」
「鴇人は元気ですか?」
「……まだ戻ってないんですかぃ?ったくアイツは」
「で、でも頼りがないのは元気な証拠ですよね?」
璃の必死のフォローもむなしく、黒鳶はため息を吐いては頭を掻いていた。
「だんなぁー、紀伊国屋の文左衛門様がお越しですぜー」
「今行く……璃さん、鴇人は今日中に戻らせますから」
「え、いや別に良いんです」
「いやいや、そろそろ佐々木様も仕事が終わりそうだと仰ってたんで大丈夫でしょ。紅ちゃん、璃さん頼むよ」
「はい兄様」
紅は黒鳶を店先まで見送ってから再び座敷へと戻ってくる。
しゃらん、と桐の花簪が揺れた。
「痛いところとかはありませんか?」
「大丈夫です。鵺に襲われる前にクロさんに助けて貰えたし」
鴇時や紺らには気の毒だが、璃も鴇人も鵺に襲われることなく無傷のままこの世界で生きている。
代わりに、佐々木が言うところの白沢という力(?)は元々無かったのだがそれはどうでも良い。
ただ、自分も鴇人も怪我がなかったことが幸いで、また黒鳶の元に身を寄せることが出来たのも幸運だったと思う。
「……大丈夫ですよ。いくら鴇人さんが妖に好かれやすくても私たちが居ますし。ね?」
「そうですぜ、あっしらが付いてまさぁ!」
「佐吉、少し黙ってなさい」
「へい!すいやせん」
紅と佐吉、他にもこの薬問屋の店員達は皆人が良い。
お陰で璃は一日中外に出られなくても退屈せずに済んでいる。
「鴇人……帰ってこいよ」
俺があっちに変える方法探してくるから心配すんな、ここに居ろ。
そう言って鴇人が陰陽寮の者と一緒に出て行ったのはいつだったか。
心配するなと言われても、心配せずには居られないのに。
「へい、なんです?」
「鴇人は元気ですか?」
「……まだ戻ってないんですかぃ?ったくアイツは」
「で、でも頼りがないのは元気な証拠ですよね?」
璃の必死のフォローもむなしく、黒鳶はため息を吐いては頭を掻いていた。
「だんなぁー、紀伊国屋の文左衛門様がお越しですぜー」
「今行く……璃さん、鴇人は今日中に戻らせますから」
「え、いや別に良いんです」
「いやいや、そろそろ佐々木様も仕事が終わりそうだと仰ってたんで大丈夫でしょ。紅ちゃん、璃さん頼むよ」
「はい兄様」
紅は黒鳶を店先まで見送ってから再び座敷へと戻ってくる。
しゃらん、と桐の花簪が揺れた。
「痛いところとかはありませんか?」
「大丈夫です。鵺に襲われる前にクロさんに助けて貰えたし」
鴇時や紺らには気の毒だが、璃も鴇人も鵺に襲われることなく無傷のままこの世界で生きている。
代わりに、佐々木が言うところの白沢という力(?)は元々無かったのだがそれはどうでも良い。
ただ、自分も鴇人も怪我がなかったことが幸いで、また黒鳶の元に身を寄せることが出来たのも幸運だったと思う。
「……大丈夫ですよ。いくら鴇人さんが妖に好かれやすくても私たちが居ますし。ね?」
「そうですぜ、あっしらが付いてまさぁ!」
「佐吉、少し黙ってなさい」
「へい!すいやせん」
紅と佐吉、他にもこの薬問屋の店員達は皆人が良い。
お陰で璃は一日中外に出られなくても退屈せずに済んでいる。
「鴇人……帰ってこいよ」
俺があっちに変える方法探してくるから心配すんな、ここに居ろ。
そう言って鴇人が陰陽寮の者と一緒に出て行ったのはいつだったか。
心配するなと言われても、心配せずには居られないのに。
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