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キャラ紹介
*春木 氷魚*
全国区で野球の名門、鷲羽山高校3年で正捕手。
*夏木 簓*
鷲羽山高校3年生投手。氷魚とは幼なじみ。
*氷魚と簓は横手二中出身で、瑞垣達の1つ上の先輩。
*2年生メンバーは横手二中の瑞垣達と海音寺が居る。
*1年生には城野、萩、高槻、野々村。
*鷲羽山の監督は巧や豪をスカウトする気満々。
あんま説明になっていない補足でごめんなさい。
*春木 氷魚*
全国区で野球の名門、鷲羽山高校3年で正捕手。
*夏木 簓*
鷲羽山高校3年生投手。氷魚とは幼なじみ。
*氷魚と簓は横手二中出身で、瑞垣達の1つ上の先輩。
*2年生メンバーは横手二中の瑞垣達と海音寺が居る。
*1年生には城野、萩、高槻、野々村。
*鷲羽山の監督は巧や豪をスカウトする気満々。
あんま説明になっていない補足でごめんなさい。
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拍手で「あまつき読みたいです」との有り難いお声がありましたので。
もしあまつきに飛んじゃったらこんな感じで話が進みます、とネタバレのような小話書いてみました。
黒鳶さんと紅ちゃんが好きです~。
そして喋り方が判らない!
もしあまつきに飛んじゃったらこんな感じで話が進みます、とネタバレのような小話書いてみました。
黒鳶さんと紅ちゃんが好きです~。
そして喋り方が判らない!
前置きですが、つけまつげ買ってみました(1000円)。
片方扇風機に飛ばされました(笑うところです)
下まつげに付けたかったんですが、試しに残った片方を付けたら余りにもケバかったので捨てました(笑顔)
1000円捨てたようなもんだよね、コレ。
これからも下まつげはマスカラで頑張ります。
(ちなみに毎日コンシーラー+下まつげのみマスカラ/上まつげは充分フサフサしてるんです+眉を化粧して学校通ってます。恐ろしいくらいにカラー無しのナチュラルメイク)
ではどうぞお話へ(ちなみに諸事情により紡/彩瀬→璃、東/茱璃→鴇人に名前変更しました。統一して無くてごめんなさいね……アハハ)
片方扇風機に飛ばされました(笑うところです)
下まつげに付けたかったんですが、試しに残った片方を付けたら余りにもケバかったので捨てました(笑顔)
1000円捨てたようなもんだよね、コレ。
これからも下まつげはマスカラで頑張ります。
(ちなみに毎日コンシーラー+下まつげのみマスカラ/上まつげは充分フサフサしてるんです+眉を化粧して学校通ってます。恐ろしいくらいにカラー無しのナチュラルメイク)
ではどうぞお話へ(ちなみに諸事情により紡/彩瀬→璃、東/茱璃→鴇人に名前変更しました。統一して無くてごめんなさいね……アハハ)
「いちまんねんとにせんねんまえからあーいーしーてーる~♪」
「お前、ウチに来てまで何歌っちゃってんの?」
「お、慎ちゃんみーっけた!」
「慎ちゃん言うな!お前の声はよく通るんだからよ」
なんせ第××回NHK杯全国高校放送コンテストで入賞するほどの美声かつ滑舌なのである。おまけに武蔵野第一高校放送部は決して名門とはいえないので、寛の入賞は大変な快挙といえよう。
「で、ユタは何しに来たんだよ」
「圭ちゃんに六法全書返しに来たのと、お宅の高瀬準太クンを拝見しに」
「準太を?ってなんでまた六法全書なんざ借りてんだよ」
「なんか滑舌良くなりそうじゃねぇ?」
へらへらと笑う様子に騙されがちだが、寛が中学時からプロのスカウトに目を付けられるほどの名捕手だったことを島崎は知っている。
だから、野球の話をするときの寛の目がいつになく真剣になるのを島崎は見逃さずにいた。選手を離れても、未だなお衰えぬその才知を。
もっとも、今一番気になるのはどうして山ノ井が六法全書なんぞを持っているのか、ではあるが。
「慎吾サン、何してんスか」
「準太」
「あ、君が高瀬クン?俺喜多寛って言います、よろしくね」
「きた、ゆたさん?桐青じゃないッスよね、その制服……」
「俺は武蔵野第一高校放送部部長だから、高瀬クンは知らないと思うよ。君、ココのエースピッチャーなんだって?和己から聞いてるよ」
さっきまでとは打って変わって、準太に対しては「まともで良い人のように」話す寛。彼の恐ろしさは、どこまでも相手を探るのに余念が無いところであろう。人を見抜くという点では、寛に敵う者を島崎達は知らない。
この分析力、戦地眼こそがあの榛名に決して首を振らせず、今の武蔵野第一の勢いを生み出したと言っていい。
島崎がそんなことを考えているとはつゆ知らず、寛は淀みなく、かつ知性を感じさせる話し方と美声を持って高瀬を「分析」していく。それも、決して単純でもバカでもない高瀬に怪しまれぬように何重にもオブラートで包んだ言い方をもってして、だ。
「お、ユタじゃないか!どうしたんだ?」
「和己ィ。圭ちゃん知らない?」
「山ちゃんならグラウンド整備してるぞ。呼んでやろうか?」
「うーん……。俺も練習加わっちゃダメ?なーんちゃって」
冗談とも、本気とも取れるような口調で言い放ち、寛は笑った。
「冗談だよ、んじゃコレ和己から返しといてくれん?」
「あ、あぁ……良いぞ」
「サンキュー。んじゃまたな、和己、慎吾、高瀬クン」
垣間見せたしなやか獣のような獰猛さに高瀬らがショックから抜け出せないで居る中、マイペースに帰ろうとしていた寛が再び回れ右してこちらへとやってくる。
「言い忘れてたんだけどさ」
フェンスに指を掛け、一言一言に絶対の重みと揶揄を混ぜ。
「俺、今年からショートとして部員復帰することになったから……呂佳さんにも言っといてくんない?俺も元希も、折角のお誘い断っちゃってスイマセン、ってさ」
元希が武蔵野に来るの、俺を追っかけてきたからだしね。そう言い残して寛は去っていった。
「……和さん。なんなんスか、アレ」
「アレが、ユタの本性とでも言えば良いのかな。アイツは野球に対しては恐ろしいヤツだからな」
「喰われるかと思った……初めてだ、こんなの」
望まなくともARCやその他県内外の強豪校から数多のスカウトを受けていただけのことはある。寛には、高瀬にはない圧倒的な強さがあった。詳しく言葉には言い表せないほどの、なんらかの強さに呑まれてしまった。
「……準太。今年の武蔵野第一、一試合目から偵察行くぞ」
「ッス!」
それは、まだ準太が二年になる年の2月のことだった。
「お前、ウチに来てまで何歌っちゃってんの?」
「お、慎ちゃんみーっけた!」
「慎ちゃん言うな!お前の声はよく通るんだからよ」
なんせ第××回NHK杯全国高校放送コンテストで入賞するほどの美声かつ滑舌なのである。おまけに武蔵野第一高校放送部は決して名門とはいえないので、寛の入賞は大変な快挙といえよう。
「で、ユタは何しに来たんだよ」
「圭ちゃんに六法全書返しに来たのと、お宅の高瀬準太クンを拝見しに」
「準太を?ってなんでまた六法全書なんざ借りてんだよ」
「なんか滑舌良くなりそうじゃねぇ?」
へらへらと笑う様子に騙されがちだが、寛が中学時からプロのスカウトに目を付けられるほどの名捕手だったことを島崎は知っている。
だから、野球の話をするときの寛の目がいつになく真剣になるのを島崎は見逃さずにいた。選手を離れても、未だなお衰えぬその才知を。
もっとも、今一番気になるのはどうして山ノ井が六法全書なんぞを持っているのか、ではあるが。
「慎吾サン、何してんスか」
「準太」
「あ、君が高瀬クン?俺喜多寛って言います、よろしくね」
「きた、ゆたさん?桐青じゃないッスよね、その制服……」
「俺は武蔵野第一高校放送部部長だから、高瀬クンは知らないと思うよ。君、ココのエースピッチャーなんだって?和己から聞いてるよ」
さっきまでとは打って変わって、準太に対しては「まともで良い人のように」話す寛。彼の恐ろしさは、どこまでも相手を探るのに余念が無いところであろう。人を見抜くという点では、寛に敵う者を島崎達は知らない。
この分析力、戦地眼こそがあの榛名に決して首を振らせず、今の武蔵野第一の勢いを生み出したと言っていい。
島崎がそんなことを考えているとはつゆ知らず、寛は淀みなく、かつ知性を感じさせる話し方と美声を持って高瀬を「分析」していく。それも、決して単純でもバカでもない高瀬に怪しまれぬように何重にもオブラートで包んだ言い方をもってして、だ。
「お、ユタじゃないか!どうしたんだ?」
「和己ィ。圭ちゃん知らない?」
「山ちゃんならグラウンド整備してるぞ。呼んでやろうか?」
「うーん……。俺も練習加わっちゃダメ?なーんちゃって」
冗談とも、本気とも取れるような口調で言い放ち、寛は笑った。
「冗談だよ、んじゃコレ和己から返しといてくれん?」
「あ、あぁ……良いぞ」
「サンキュー。んじゃまたな、和己、慎吾、高瀬クン」
垣間見せたしなやか獣のような獰猛さに高瀬らがショックから抜け出せないで居る中、マイペースに帰ろうとしていた寛が再び回れ右してこちらへとやってくる。
「言い忘れてたんだけどさ」
フェンスに指を掛け、一言一言に絶対の重みと揶揄を混ぜ。
「俺、今年からショートとして部員復帰することになったから……呂佳さんにも言っといてくんない?俺も元希も、折角のお誘い断っちゃってスイマセン、ってさ」
元希が武蔵野に来るの、俺を追っかけてきたからだしね。そう言い残して寛は去っていった。
「……和さん。なんなんスか、アレ」
「アレが、ユタの本性とでも言えば良いのかな。アイツは野球に対しては恐ろしいヤツだからな」
「喰われるかと思った……初めてだ、こんなの」
望まなくともARCやその他県内外の強豪校から数多のスカウトを受けていただけのことはある。寛には、高瀬にはない圧倒的な強さがあった。詳しく言葉には言い表せないほどの、なんらかの強さに呑まれてしまった。
「……準太。今年の武蔵野第一、一試合目から偵察行くぞ」
「ッス!」
それは、まだ準太が二年になる年の2月のことだった。
なぁなぁ、ここだけの話。
豊本って頭えぇんやで。
だって前日も勉強してへんし、提出のワークやったって答え丸写しやもん。
なのに常に上位20番内ってどーなん?
神様って不公平よなぁ。
いつも思ってることやけど、齋木は結構努力家。
スポーツ万能、武道が得意。
毎回主席で成績優秀。
性格も顔も良くて人気者。
今も目の前で真面目にメガネ掛けて勉強してはるんよ。
なんなんやろね、このマンガのヒーローみたいなお人は。
「なぁ齋木、部活行かんでえぇの」
「んー、あと2,3行で証明し終わるから」
「じゃぁ俺先行っとくで。テーピングとかの補充あるから」
「ん」
数学的帰納法というヤツは、ずっとやっとったら手にペンだこができる。
「ゆえに」とか「よって」とかの多用、あれもう少し省略できんのかな。
齋木の勉強姿を見てそんなことを考えてると、ふと齋木が顔を上げる。
「マネと選手両方やらせて悪いな」
「別に。今更やし」
「確かに。でもほんま助かった」
その言葉に、俺が固まっている間に。
「①②より、命題は全ての自然数nについて成り立つ」
齋木は最後の一行をノートに書き終えてしまっていた。
豊本って頭えぇんやで。
だって前日も勉強してへんし、提出のワークやったって答え丸写しやもん。
なのに常に上位20番内ってどーなん?
神様って不公平よなぁ。
いつも思ってることやけど、齋木は結構努力家。
スポーツ万能、武道が得意。
毎回主席で成績優秀。
性格も顔も良くて人気者。
今も目の前で真面目にメガネ掛けて勉強してはるんよ。
なんなんやろね、このマンガのヒーローみたいなお人は。
「なぁ齋木、部活行かんでえぇの」
「んー、あと2,3行で証明し終わるから」
「じゃぁ俺先行っとくで。テーピングとかの補充あるから」
「ん」
数学的帰納法というヤツは、ずっとやっとったら手にペンだこができる。
「ゆえに」とか「よって」とかの多用、あれもう少し省略できんのかな。
齋木の勉強姿を見てそんなことを考えてると、ふと齋木が顔を上げる。
「マネと選手両方やらせて悪いな」
「別に。今更やし」
「確かに。でもほんま助かった」
その言葉に、俺が固まっている間に。
「①②より、命題は全ての自然数nについて成り立つ」
齋木は最後の一行をノートに書き終えてしまっていた。