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長くて、濃くて、多い睫毛。
少し青みがかった白目が、ただでさえ黒目がちな目を潤んでるように見せて。

決して白いわけじゃないけど、黒くはない健康的な肌。
平均より少し高い、うちのバスケ部では真ん中くらいの身長。

ケアはしていないっぽいけど、でもバサバサじゃない。
ワックスでアホ毛だけを押さえてる、、割とサラサラな焦げ茶色の髪。

『……茱璃?何見てんだ』
『ん、いや、特にはなんにも』
『変なヤツやな』

元々は関西の生まれらしく、時々関西弁が出る。
関西弁を使う人は関西圏を出てもずっと関西弁を使うらしい。
逆に標準語を喋ってる人が関西や他の方言の所に行くと、たちまちその言葉が移るらしい。
俺のじいちゃんも関西に住んでるから、俺の言葉にも時々関西弁が混じる。
……というか、二人で話し出すともろに関西弁なんだけど。

関西弁のままだときつく聞こえるから、と。
彩瀬は普段標準語を喋ろうとするけど、イントネーションは関西弁のまま。
標準語だと自分が冷たく感じるらしい、俺にはよくわからない理由だ。
でも、それが彩瀬らしい。

周りとうち解けて、でも自分を忘れない。
そんな彩瀬だからこそ、俺は信頼している。
親友、クラスメート、チームメイト、部長副部長。
俺と彩瀬は色んな言葉で言い表せる関係で、自他共に「仲が良い」と思っている。

**少し長くなりそうなので**
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どちらかというと、俺は傷つきやすいタイプだけど。
でもそれを悟られるほど、感情を表に出すことはできないタイプで。
どんなに傷ついてても、絶対に気づかれたことはなかったんだ。
だからなのか?
いつからか、痛みさえわからないほどに麻痺してしまったのは。


『彩瀬!』
『……静かにしろよ、ここ図書室』
『あ、』

周りの視線が痛い。
高校の図書室なんて、本当に本好きのヤツが来るところで。
そいつらは比較的大人しいというか、真面目そうなヤツが多い。
そのせいか、そんなに露骨ではない程度の避難が茱璃に集まる。
俺は暇さえあればココにいるから、みな俺に対しては結構好意的だけど。

『で、何?』
『いや、何も』
『は?……んじゃ、教室戻れば』
『んー、それは確かなんだけどさ』

俺は本を読みたいし、そのジャンルもなかなかにマニアック。
後で部活とかクラスのヤツに、笑いのネタにされるのは嫌だ。
だから一人で来てるのに、茱璃が居るのは、邪魔でしかない。

茱璃と居るからと言って、常にドキドキしてるわけじゃないし。
むしろ全く何にも感じていないと言った方が正しい。

じゃぁなんでスキってわかるのか、って?
答えは簡単。
ただ、他のヤツよりこいつと居たいと思うから。
だから親友なんていう微妙な立場に甘んじているわけで。
『彩瀬、帰ろか!』
『あ、うん』

バッシュをロッカーに仕舞っていると、一足先に片付けを済ませた茱璃が俺を呼ぶ。

『お疲れ様でした』
「おー、お疲れ」
「お疲れ様でした、先輩!」
『お疲れ様』
『お前ってマジで律儀やなぁ』
『茱璃とはちゃうからな』

そう、俺と茱璃とは全然違う。
服の趣味や、音楽の趣味、得意科目と不得意科目。
そして、今好きな相手だって、絶対違うに決まってる。

俺の好きなのは、お前。
お前が好きなのは、女の子。
不毛な恋を隠せないほど、俺は不器用じゃない。
だから今までやってこれたんだ。

『彩瀬は好きな人居らんの?』
『居るけど?めっちゃバスケの上手い、お前が絶対に知らんヤツ』
『なんて名前なん?』
『名前言うたってきっとわからんわ』

永遠に知られなくて良い。
別にこのポジションが嫌な訳じゃないから。
だから。

『ふーん……気になるなぁ、お前の好きな奴』

そんな真剣な顔で、声で、そんな台詞を言うなよ。
期待させられるのは嫌なんだから。
今まで以上に意味不明です;
なんか夕焼け⇒触れてその手で⇒涙の言い訳と繋がっちゃってます。
タグ使わなくていいし短文だから更新しやすいなぁ……
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