佐和山 埜:護廷十三隊七番隊三席。
現世に生まれ、由緒正しい武家貴族に育つ。
優秀な武人で日ノ本一の弓取りと称されたが、楽所別当として帝のそばに侍っていた。
内裏を職場としていたため、挙措動作がとても美しい。
雅事にも通じている万能人で、戦死したときは多くの人から悼まれた。
山本と同期だが、尸魂界では死亡時から全く外見が変化しないため、未だに若々しく見える。
しかし、山本よりも年上。
若々しい外見と老成した中身とのギャップから年齢不詳とされている。
貴婦人のような物腰と、手弱女のような美貌を持つ。
しかし口調と性質はどこまでも漢らしく、男女問わずファンが多い。
夜一の師匠なだけあって第一級の戦闘能力を持ち、気配を殺すことに長けている。
しかし他人の気配にも敏感なため、たまに夜に寝付けない、
封殺型の鬼道を好み、二重詠唱も行える実力者。
本人曰く「二重詠唱の詠唱破棄も瞬歩も、何千年も大虚の相手ばかりさせられてたら嫌でもできるようになる」とのこと。
斬魄刀は「与一」、【卍解】は『那須与一宗高』
始解状態の形状が多数有り、よく用いているのは弓と薙刀。
具象化すると金色の八咫烏となり、主人に近付くモノを三本足で排除しようとする。
系統は風で、斬撃とともにカマイタチのような現象を巻き起こす。
<<主な経歴>>
一番隊副隊長として山本を補佐し、中央四十六室入りも噂されたが、あっさりと否定。
山本と共に真央霊術院の設立に尽力し、その功績を讃えられて名誉教授としてその名が刻まれている。
七番隊長を務めていたときに狛村と出会う。
*お試し版はこの時の話です*
狛村を真央霊術院に送り出したのち、先々代四楓院家当主から夜一・浦原の養育を任され、隊長職も辞して一番隊平隊員に就いた。
2人を隠密機動、十二番隊長にまで育て上げたところで、王属特務入りを請われたが拒否。
ついには一時瀞霊廷を離れ、流魂街に隠居した。
隠居時に更木とやちるを拾い、世話していた。
不幸なことに涅マユリと出会ってしまい、研究材料にされかけて返り討ちにしている。
現在は書庫と宝物庫の管理の必要性を感じ、自らその役にあたっている。
その際に、狛村の厚意を受け入れ、七番隊三席として護廷十三隊に返り咲く。
しかし、本人は無職でも良かった。
管理しているのは古書、骨董品、宝物など一般の死神では手に負えないものである。
曰く付きの厳重注意物なども保管していて、双極の管理も取り仕切っている。
埜に匹敵する知識量、経験値、霊力を兼ね備えた者が居ないため、アシスタントも後継者も無し。
そのため戦闘に出ることは稀であり、「若い死神に経験値をあげさせた方が良い」と常々言っている。
本人無意識でオーバーワークするため、年に数回過労と睡眠不足でぶっ倒れる。
看病を申し出る死神は男女問わず後を絶たないが、夜一の後継者を自任する砕蜂が毎回手厚く看病している。